犬にチョコレートを与えてはいけないことは、犬を飼っているひとの間では常識になりつつある知識ですが、改めて犬にとってのチョコレートの危険性や、誤食してしまった場合の対処法などを把握しておきましょう。

犬に与えてはいけないものとして有名なチョコレート。
理由は、チョコレートの主成分であるカカオに含まれる、“デオブロミン”という成分にあります。
このデオブロミンが、中枢神経や心臓へ作用し、中毒症状を起こすのです。

犬が食べてしまうと危険な量は?

犬が食べてしまうと危険なチョコレートの量は、デオブロミンが含まれる量で変わりますが、
●体重1kgあたり100〜150mgで中毒症状
●体重1kgあたり250mg以上で死に至る
と言われています。

デオブロミンの含有量はチョコレートの親類によって変わりますが、カカオの含有量とデオブロミンの含有量は比例しています。
一般に、板チョコ1枚(約60g)あたり、
●カカオ30〜40%のミルクチョコレートでは、デオブロミン含有量は132〜180mg
●カカオ70〜99%のダークチョコレートでは、デオブロミン含有量は360〜660mg
が相場です。

つまり、犬の体重の相場とあわせて考えると、
●小型犬(5kg)…ミルクチョコ約2枚、ダークチョコ約3/4枚
●中型犬(15kg)…ミルクチョコ約6枚、ダークチョコ約2枚
●大型犬(30kg)…ミルクチョコ約11枚、ダークチョコ約4枚
が、犬が食べてしまうと危険なチョコレートの量です。

チョコレートをひとかけら食べてしまうだけで死に至ったり、中毒症状が出るということは、ほぼありません。
人間で考えても食べ過ぎなくらいの量で、致死量に至ります。

犬がチョコレートを食べた場合の症状

犬がチョコレートを誤食してしまった場合に現れる症状の例はこちら。

初期症状

多尿・下痢など排泄物の異常、嘔吐、神経障害、興奮など。

さらに中毒が進むと

筋肉の痙攣、呼吸困難、不整脈、運動失調

重症例

痙攣、麻痺、突然死

犬がチョコレートを食べた場合の対処法

とにかく吐き出させてください。
飼い主による応急処置が難しいようであれば、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

オキシドール(過酸化水素)を飲ませる方法

犬にオキシドールを飲ませることで、胃の中に酸素を発生させ、チョコレートを吐かせます。
体重5kgに対し、1ccのオキシドールを水で薄めて与えましょう。

食塩を使う方法(注意が必要)

食塩を舐めさせて吐かせる方法もありますが、塩分の多量摂取による塩中毒に陥る危険性もあります。
食塩を舐めさせてもうまく吐けずに命を落としてしまったケースもあるので、おすすめは致しません。

どうしても救急を要し、食塩を使って吐かせたい場合は、必ず大量の水を飲ませるか、水に溶かしてから与えてください。

誤食は飼い主が防ぎましょう

犬によるチョコレートの誤食はとても多い事故の例です。
犬は甘いものが大好きなため、当然チョコレートも好んで食べてしまいます。
大量に食べなければ死に至らないことが多いチョコレートですが、犬にとっていい物ではない上に、中毒症状が出た場合の治療費は高額になるので、飼い主が注意を払い、誤食を未然に防いであげることが大切です。