いつもいつも飼い主のそばを付いてまわる、甘えんぼの愛犬。
とっても可愛くてつい嬉しく思ってしまいがちですが、そのわんちゃん、分離不安症の可能性はありませんか?

分離不安症とは、飼い主と離れることに異常なまでの不安を感じてしまう、一種の心の病気のことを言います。

飼い主にとっても、わんちゃんにとっても、ストレスの原因となる分離不安症。

ここでは、分離不安症の特徴から、治し方までを紹介します。

分離不安の傾向をもつわんちゃんの特徴として、

● いつも飼い主を目で追っている
● トイレにも付いてきたがるほど、飼い主のあとをついてくる
● 飼い主が上着を着るなど、外出する素振りを始めただけでそわそわし始める
● ゴミ捨てなど、ほんのすこしの外出から戻っただけで大喜び
などが挙げられます。

どのわんちゃんも甘えんぼで飼い主のことが大好きなことには変わりないですが、ひどく飼い主の近くに居たがるわんちゃんは、分離不安の傾向があると言えるでしょう。

分離不安症の症状

では、分離不安症のわんちゃんは、実際に飼い主と離れたとき、どんな行動をとるのでしょうか?

● 過剰に吠える
● トイレを失敗してしまう
● 破壊行動

飼い主が出かけてから何分経っても吠えやまず、しまいには遠吠えまでしてしまう深刻な状態もあります。

これでは、近所迷惑にもなりかねない他に、声が枯れるまで吠え続けしまったりと、わんちゃんにとっても負担になってしまいます。

いつもはちゃんとトイレの場所を覚えているわんちゃんも、あちこちに粗相してしまったり、家具やおもちゃを噛んだり、ゴミ箱をひっくり返していたり…

誤飲の危険性も考えられるうえに、飼い主にとってもストレスになってしまい、愛犬との関係性が崩れるキッカケにもなりかねないのです。

また、ひどい場合だと、下痢・嘔吐や、炎症が起きるまで足先を舐める自傷行為をくり返してしまうわんちゃんもいます。

改善方法は?

このように、わんちゃんにとっても飼い主にとっても深刻な問題である分離不安症。
おおきな問題になる前に改善してあげる必要があります。

分離不安症の改善には、行動療法と薬物療法がありますが、薬物療法は副作用やアレルギーを引き起こす可能性もあるので、必ず獣医師の判断のもと行うようにしましょう。

行動療法では、飼い主の振る舞いを変えることで、愛犬の心理的な安定を促します。

行動療法(トレーニング)の具体例

● 日頃から、わんちゃんのペースで遊んだり、おやつを与えたりしない。(全て飼い主の意思・ペースで行う)
● 外出する30分前からわんちゃんを無視する。(遊ばない・触れない・目を合わさない等)
● 飼い主が帰宅した際、わんちゃんが興奮している間は無視をする。(わんちゃんが落ち着いてから話しかけない・目を合わせない等の無視を解除する)
● 留守中に排泄を失敗していたり、家具等を破壊していても叱らない。

これらを実施することで、3か月ほどで改善されることが多いです。

日頃から甘やかしすぎず、いっしょに家で過ごしているときも、離れて過ごす時間を作るなど、わんちゃんがひとりで過ごせる時間を少しずつ増やしていきましょう。

外出の準備をはじめるだけでそわそわしはじめるわんちゃんには、“上着を着たけど出かけない”や、“一度外に出たけどすぐ戻ってくる”など、“外出の素振りを見せるけど出かけない・すぐに戻ってくる”をくり返し、「この行動をとっても出かけないんだ」・「出かけてもすぐに帰ってくるんだ」と学習させましょう。

自立させることで幸せな関係を

とても可愛くて、大切な家族の一員であるわんちゃん。
わんちゃんにとっても飼い主にとっても、よりよい関係で毎日を送れるように、甘やかすだけではなく、しっかりしつけやトレーニングも行なってあげるようにしましょう。